2008年8月9日土曜日

Movie review :The Dark Knight


本日、待ちに待った「ダークナイト」を見てきました。昨日のビギンズのテレビ放映は半分しか見れませんでしたが、代わりに図書館でもう一度見直し、小道具も用意して準備万端で(自分なりに)臨みました。




感想は既に見ていた皆さんがおっしゃってますが本当にダークです。どのくらいダークかというともう無駄にダーク!ダーク!だーく!と叫びたくなるほどダークです。ダーク、ダークしつこいですが「ダークマン」よりダークです(判りにくい例えですが)。「あなたの予測は、完全に裏切られる-」というキャッチコピーも嘘ではなく、予測不能の展開です。さらに重く、時に怖くて、そして面白いです。




元々楽しみにしていた上にかなり前評判が高く、自分の中でこの映画に対するハードルが上がり過ぎていたので思ったより面白くないのではと不安になっていましたが自分の期待していたレベルどころかそれ以上の凄さでした。普通なら手を抜くようなところも細かく作ってあって、前作同様キャストも何気に豪華です。話題になっていた故ヒース・レジャー演じるジョーカーも評判通りの素晴らしさで、偽バットマンを撮影しながら殺すところなんかはリアルで本当に怖いです。元々バットマンの登場キャラの中では原作などでも凶悪すぎてあまり好きではなかったジョーカーですが、すっかりファンになってしまったほど魅力のあるジョーカーになっていました。本当にヒースさんの死が悔やまれます。






                    Why so serious ?





しかしこの映画が本当にすごいのはこれだけ魅力的な悪役を出しておきながらちゃんとバットマンが主役になっているところです。大抵の映画は悪役の個性が強すぎると主人公の存在が霞んでしまいがちで、この映画でも全体的に見るとジョーカーの方が目立っているし宣伝もジョーカー主体ですが、所々できちんと主役はバットマンだと実感できました。もともと今のシリーズでは政府公認では無いクライムファイターではみ出し者のバットマンですが今作では更に強調され、ジョーカーに対抗するため理解者すらも困惑する方法で戦うバットマンを見て闇の騎士と呼ばれる理由がより一層理解できました。そしてタイトルをダークナイトにして本当に正解だと思います。ラストシーンでは何だかこみ上げてくるものを感じました。





ですが、前述の様に暗いので気楽に見れる映画でなく日本では万人受けはしないかもしれません。また完結編ともいえるような作りなのでこれ以上の続編を作るのは難しいし、作っても無理やりな感じになると思うので、作るならクロスオーバーなどの番外編かリニューアル、もしくはいっその事作らないで欲しいです。個人的には今作の世界観でダークナイトリターンズのような高齢のバットマンが出てくる本当の「完結編」が見たいです(スーパーマンは出なくてもいいので)。それなら役者が変わっても無理なく「続編」として見られると思いますが、どうでしょうか?




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